尿道などを支えている骨盤底筋の働きが弱くなって尿道をうまく締められなくなり、おしっこが漏れる病気です。女性では、加齢や出産、女性ホルモンの低下が関係しています。男性では、前立腺の手術による影響で起こる場合もあります。
よくある症状として、
などがあります。40歳以上の女性のうち約8人に1人がこのような症状を経験しており、特に出産を経験した女性に多くみられます。
まず皆さんにやっていただくことは、弱った筋肉を鍛えるため尿道を締める力を鍛える体操です(骨盤底筋体操と言います)。パンフレットをお渡しし、指導を行います。また、尿道を締める働きがあるお薬を飲んで頂く場合もあります。 体操やお薬以外に、干渉低周波による頻尿・尿失禁治療器(ウロマスター)を用いた治療を行っております。骨盤底筋や膀胱周囲の排尿筋に干渉低周波を当てて筋肉を刺激することで、尿失禁や頻尿の治療を行います。なお、ウロマスターはペースメーカー装着者や炎症性疾患を有する患者さんなどは使用できません。詳しくは、診察時にお尋ね下さい。
腹圧性尿失禁でお悩みの方は多いです。そのため日常生活が制限され、生活の質(Quality of life ; QOL)が低下します。当院では、皆さまのQOLの向上を目指して治療いたします。上記の症状でお困りの場合は、ぜひ一度ご相談下さい。